猫にとって快適な飼育環境を考えたことはありますか?
1日中部屋の中ですごす猫にとって、環境はとても大切です。猫と暮らす上で、多くの飼い主さんが気になるのは「快適にすごしてもらえるか」ではないでしょうか。
大切な家族の一員である愛猫には、できる限りのことをしてあげたいものですね。
猫に快適な環境を整えてあげるだけでなく、老猫には配慮も必要となるため、しっかりチェックして時には室内の環境を見直すようにしましょう。
猫が快適な環境を作ろう!
人間の「快適」と猫の「快適」は違います。
ついつい自分の感覚で室内環境を整えてしまいがちですが、猫が快適にすごせる環境を考えてあげましょう。
まずは室温と湿度から
猫に快適な室温は25℃前後、湿度は50%前後です。
もともと猫の祖先は砂漠に生息するリビアヤマネコということから、やや乾燥した場所を好みます。
猫の生活する位置に温度計や湿度計を設置し、常に温度と湿度を気にかけてあげましょう。
静かで安心できる場所を作る
猫は縄張り意識が強く単独行動を好むことから、静かで安心して休める場所が必要です。
自分だけのスペースで、隠れられるような場所を作ってあげましょう。
陽当たりが良くゆっくり窓の外が見れる場所を作る
猫には窓辺でくつろげるスペースも必要です。
日向ぼっこができ、尚且つゆっくりと外が眺められる場所を作ってあげましょう。
猫が十分に運動できるスペースの確保
猫に快適にすごしてもらうためには、十分な運動スペースも必要です。一緒に遊んであげることはもちろんですが、1人でも遊べるようにしてあげましょう。
上下運動ができるようにキャットタワーを設置
猫は高いところが好きなため、上下運動ができるようにキャットタワーやキャットウォークを設置してください。
キャットタワーやキャットウォークは、猫の運動不足の解消だけでなく、ストレスを軽減することにも役立ちます。
また、まだ子猫で足元がおぼつかないような場合は落ちると危険なので、設置するのは登ったり降りたりが安心してできるようになってからにしてください。
爪とぎの場所を作る
猫の爪とぎは猫にとって必要な行為のため、好きなだけ爪とぎができる場所を作ってあげましょう。
最近では賃貸住宅の壁や柱に簡単に設置できる爪とぎも販売されています。
老猫にはこんなことも配慮して!
猫は高齢になっても若々しく見えることが多く、そこまで目立った老化現象が見られないこともあります。
しかし、10歳を超えたあたりから老猫となり、確実に老化は始まっています。そんな老猫に快適に生活してもらうためには、それまで以上の配慮が必要です。
滑りにくい床材に変える
老猫になると、足腰が弱ってきます。ツルツル滑るような床は関節の負担になるだけでなく、ケガをしやすいため滑りにくい床材に変えましょう。
できれば若い頃も滑りにくい床材にしておくほうがいいのですが、老猫ではそれに加え粗相をしてしまったときにお手入れのしやすい床材にしておくといいでしょう。
リビングで過ごしてもらうようにする
それまでは家の中の好きな場所ですごしていた猫であっても、できるだけリビングですごしてもらうようにします。
もちろん、隠れられるスペースや運動スペースも確保する必要がありますが、常に目の届く場所ですごしてもらうことで急な体調の変化にも気づきやすくなります。
まとめ|猫の目線で快適な生活環境を整えてあげよう!
猫にとって、生活環境はとても大切です。快適にすごすことができれば、脱走したり家出をしようと考える猫も少なくなります。
猫はとても繊細な心の持ち主なため、ストレスを溜めやすい傾向にあります。
少しでもストレスを軽減し、快適に毎日をすごしてもらえるように考えてあげましょう。