猫の毛球症って何?症状や予防法!

猫の飼い主さんであれば、1度は「毛球症」という言葉を目にしたり耳にしたことがあるでしょう。

しかし、毛球症は猫にどんなことが起こるのか、そもそも毛球症とは何なのかあまり詳しくは知らない…という人も少なくありません。

そこで今回は、猫の毛球症について解説します。

実は命に係わることもある毛球症。愛猫のためにもしっかり覚えておいてくださいね。

目次

毛球症(もうきゅうしょう)って?

通常、猫が毛づくろいをして舐めとる毛は、飲み込まれて便と一緒に排泄されています。

しかし、飲み込んだ毛の量が多かったり、胃の中にたまったままだと毛が塊となって毛球となり、その毛球によって胃や腸が刺激されさまざまな消化器症状を引き起こすことを毛球症といいます。

猫が毛球症になったらどんな症状?

毛づくろいは猫にとって大切な行為の1つですが、猫が毛球症になったらどんな症状が現われるのでしょうか。

嘔吐や食欲不振

猫が毛球症になると、嘔吐や食欲不振の症状が見られるようになります。

吐いたものの中に毛玉が混ざっていることもありますが、毛玉を吐く回数が数ヵ月に1回程度ならそこまで心配することはありません。

しかし、頻繁に吐いたり、吐きたくても吐けないといった場合は動物病院で治療を受ける必要があります。

腸閉塞

毛球が胃を通過して腸で詰まってしまうと、腸閉塞になってしまうこともあります。

腸閉塞になると、激しい嘔吐や食欲不振、強い腹部の痛みのほか、腸が壊死して穴が開いてしまいます。猫の腸閉塞は命に係わる状態なので、すぐに動物病院へ行ってください。

毛球症の治療は?

軽い毛球症であれば、胃の中にたまっている毛が便と一緒に出るようにサプリメントや毛球症用のフードを提案されるでしょう。

ほかに、胃を保護する薬や嘔吐を抑える薬が処方されることもあります。

また、毛球の大きさや停帯している場所によっては、内視鏡や開腹手術で毛球を取り出すことも。内視鏡や手術となる場合は、全身麻酔が必要となります。

猫の毛球症の予防法は?

猫の命に係わることもある毛球症。予防できるのであれば予防してあげたいものですね。普段からできる予防法をご紹介しますので、参考にしてください。

食事から予防!

販売されているキャットフードや猫用サプリメントの中には、毛球ケアに重点をおいているものもあります。

ブラッシングで予防!

毛球症は猫が毛を飲み込むことで起こります。普段からブラッシングをして猫が飲み込む毛の量を減らしてあげましょう。

ストレス軽減で予防!

猫が毛づくろいをするのは、手入れのためではなくストレスから行っていることもあります。

十分に運動させてあげるなど、ストレスを少しでも軽減することで過剰な毛づくろいを防ぐことができます。

まとめ|猫の毛球症に注意しよう!

今回は、猫の毛球症についてご紹介しました。

毛球症はよくあることなので軽く見られがちですが、1つ間違えれば命に係わることにもなりかねません。

猫の毛づくろいには大切な意味があり、毛づくろいをやめさせることは不可能です。

しかし、食事やブラッシング、ストレス軽減など飼い主さんのちょっとした工夫で毛球症の予防をすることはできるため、愛猫が毛球症とならないよう気をつけてあげましょう。

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