猫を飼うということは、その猫の一生に責任をもつということです。
猫がかわいいから、一人暮らしがさびしいからと、安易な気持ちで飼うことはおすすめしません。
生きていくためには、食事やトイレ、おもちゃに医療費など、それなりにお金がかかるものです。
今回は、猫を飼うための初期費用や生涯飼育費用はどのくらい必要なのかご紹介します。
猫を飼うことを検討中の方に特に読んでいただきたい記事ですので、ぜひ最後までご覧ください。
猫を飼うためには経済的余裕が必要
人間に比べてかかる費用は少ないですが、猫を飼うにはお金がかかります。
日々の食事やトイレや毛並みのお手入れのための消耗品はもちろん、万が一病気やケガをしてしまったとき、通院や治療に困らないように備えが必要です。
どんなときでも猫の健康と安全を守るという心づもりと、経済的余裕があるという人だけ猫を飼うようにしましょう。
無理をして安易に飼い始めてしまうと、飼い主さんはもちろん猫ちゃんも大変な思いをしてしまいます・・・。
猫を飼うために必要なもの
それでは、猫を飼うために必要なものとその費用についてご紹介していきます。
猫と暮らしていくために絶対に必要なもの、あると便利なもの、特別な時に必要なものの3つに分けてご紹介します。
猫を飼うために絶対に必要なもの
- 混合ワクチン
- えさ
- 食器
- ブラシ
- キャリーバッグ
- トイレ
- トイレ用砂
- 爪とぎおもちゃ
この8点は最低限必要なものです。
猫は縄張り意識の高い動物なので、2匹目以降であっても、それぞれの猫に専用のものを用意しましょう。
キャリーバッグは病院など外に出なくてはいけないときに使用します。
抱っこでの移動は事故に繋がる危険性があるのでおすすめしませんし、基本的にキャリーケースに入れるかリードに繋いでいないと病院に入れませんので、あらかじめ購入しておくようにしましょう。
猫の生活必需品です!抜かりがあると猫の健康が損なわれてしまう可能性があります。
猫を飼うときにあると便利なもの
- ケージ
- 首輪
- キャットタワー
- フェンス
- 掃除グッズ
- 猫用ベッド
- おやつ
ケージ
ケージは寝るときやトイレのときなど、猫が安心できる場所を確保するために使用します。
飼い主の目が届かない就寝中や外出中に、誤飲などの事故を防止するために使う場合もあります。
また万が一自然災害が起きてしまったとき、猫の身を守るために役に立つこともありますので、あるとよりよいものの一つです。
首輪
首輪をつける人とそうでない人がいますが、もし誤って脱走してしまったとき、比較的見つけやすくなるため、日頃よりつけておくことをおすすめします。
キャットタワー
猫は高低差のある場所での上下運動を好む動物です。
運動不足解消やストレス解消のため、キャットタワーの設置はおすすめです。
フェンス
フェンスは猫に入って欲しくない場所があるとき使います。
調理中のキッチンやコンセントコードの集中する場所など、危険のあるものから遠ざけることができます。
掃除グッズ
猫の毛はたくさん抜けます。
特に長毛種は毎日ブラッシングをしますが、猫とふれあうたび飼い主の服は毛だらけです。
カーペットやソファー、衣服についた毛をお掃除できるグッズがあると便利です。
猫用ベッド
猫用ベッドはなくても眠ることはできますが、リビングなど人が集まる場所ではちょっと一休みができる場所になります。
おやつ
おやつを毎日あげる必要はありません。
普段の食事で必要な栄養は摂れているはずなので、猫の健康のために与えすぎには注意しましょう。
お留守番のご褒美やコミュニケーションをとる際に、ときどき与えることをおすすめします。
猫と飼い主さんが快適に過ごせるためのものです!猫と人のどちらも生活の質が上がります!
特別なときに必要なもの
日常的に必要な生活必需品の他に、定期的なメンテナンスやもしものときの備えが必要になることがあります。
- トリミング
- ワクチン・健康診断(年に1回)
- 避妊・去勢手術
- 病気やケガの治療・通院費
- 災害時の持ち出し用備蓄
トリミング
自宅でシャンプーすることもできますが、猫を飼うことになれていない場合は病院や専門の店舗でのトリミングが安心です。
ワクチン・健康診断
猫のワクチンは年に1回が一般的です。
また来院のついでに健康診断を一緒に受けることをおすすめします。
避妊・去勢手術
子猫を飼う場合、避妊・去勢手術は飼い主の判断で行います。
それぞれメリットとデメリットがありますので、よく考えて決断しましょう。
病気やケガの治療・通院費
予想外の病気や事故の際、病院での治療や通院、投薬にもお金がかかります。
保険に入るかどうかでまた費用は異なりますので、こちらもよく調べておくことをおすすめします。
災害時の持ち出し用備品
万が一の災害が起こってしまった場合、猫のための備えはできればしておきたいものです。
保存が利く餌の備蓄やトイレシートなど、念のため用意しておきましょう。
頻度は低いものではありますが、すべて命に関わるものです。
猫の生涯飼育費用
それでは、猫と暮らしていくために必要な費用についてご紹介します。
飼い主が猫のために何を重視するか、どの商品を購入するかによって費用の差は幅広いため、目安として参考にしてください。
【猫を飼うときの初期費用(猫の購入費を除く)】
13,000~30,000円
【猫の1ヶ月の飼育費用】
3,000~10,000円
【猫の1年間の飼育費用】
日常的な飼育費用 | 36,000~120,000円 |
医療費 | 約84,000円 ※1 |
ワクチン(3種混合) | 約6,000円 |
トリミング(年2回) | 約20,000円 |
合計 | 146,000~230,000円 |
※1 平成27年「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」より
【猫の生涯飼育費用(15年間)】
初期費用 | 13,000~30,000円 |
主な飼育費用 | 2,190,000~3,450,000円 |
避妊・去勢手術 | 15,000~35,000円 |
合計 | 2,218,000~3,515,000円 |
猫を15年間飼い続けると、220万~350万ほどかかるということになります。
ただし、長期にわたる病気の治療や大きな手術を行うと、さらに何十万というお金がかかります。
逆に保険に加入していれば、医療費の負担額は軽減できる場合もあります。
また、猫自体の購入費は含まれていないので、ペットショップやブリーダーから購入する際はさらに購入費用を合算してください。
飼育費用は1か月単位では約12,170円~19,170円、1日単位では約410円~640円の計算になります。
まとめ|猫の一生を支えるということ
今回は猫を飼うために必要なものとその費用についてご紹介しました。
猫を飼うためには一匹大体300万円前後の費用が必要ということでした。
人に比べれば少ない額ですが、猫の健康と安全のため、それなりの金額が必要です。
飼い主はこの経済的な負担はもちろんのこと、猫の一生を支えていくという自覚が大切です。
猫を飼う前に、これらのことをよく理解した上で猫をお迎えすることをおすすめします。