ペットショップやブリーダーなどから猫をお迎えする場合、マイクロチップが装着されていることがあります。
また、愛猫に新規でマイクロチップを装着した人もいるでしょう。
新規でマイクロチップを登録する場合は、動物病院や猫を購入する際のペットショップ・ブリーダーで登録申請書に記入するだけで手続きは完了しますが、その後の登録情報の変更には自身での手続きが必要です。
そこで今回は、猫に装着されたマイクロチップの変更手続きについてご紹介します。
保護猫や野良猫などをお迎えした場合でも、マイクロチップの変更手続きが必要となることがあるため、しっかり覚えておきましょう。
装着したマイクロチップの変更手続きはどうする?
引っ越したり、苗字が変わるなど、猫に装着しているマイクロチップの登録情報を変更しなければいけないことがあります。
ここでは、変更手続きを行う上で必要なことを見ていきましょう。
まずはマイクロチップの登録先を確認しよう
マイクロチップのデータが登録されている場所がどこか確認しましょう。
猫のマイクロチップの登録先は以下の2つです。
- 「AIPO(動物ID管理普及推進会議)」
- 「Fam(ファミリーID管理機構)」
どこに登録されているかは『登録完了通知証』『登録証』に記載されています。
「AIPO」は日本獣医師会が運営しており、郵送・FAX・インターネットで手続きができます。
「Fam」は一般社団法人Famが運営しており、郵送やHPのマイページから変更手続きが可能です。
マイクロチップの登録変更に準備するもの
猫に装着したマイクロチップの登録変更に準備するものは以下の3点です。
- 登録申込書
- 登録完了通知ハガキ
- 身分証明書
インターネットで変更手続きをする場合は不要ですが、郵送で手続きを行う場合はコピーを用意する必要があります。
どこで手続きをしたらいい?
猫に装着したマイクロチップのデータの登録先の確認も必要書類も揃ったら、いよいよ手続きです。
でも、どこに郵送・FAXしたらいいか、インターネットの申請ページはどこかとわかりにくいですね。
「AIPO」で手続きをする場合
■「AIPO」の受付・問い合わせ先
社団法人 日本動物保護管理協会(AIPO事務局担当機関です)
〒107‐0062
東京都港区南青山1‐1‐1 新青山ビルディング西館23F
TEL 03‐3475‐1695 / FAX 03‐3475‐1697
E-mail:hokankyo@nichiju.or.jp
郵送・FAXする場合は、コピーをとった余白部分に変更したい旨を書き、新しい情報を書き込みます。
インターネットからは、手元に用意した書類を見ながら空欄を埋めていきましょう。途中で書類をスキャンするなどの作業が入ります。
「Fam」で手続きをする場合
■「Fam」の受付け・問い合わせ
一般社団法人 Fam
〒103‐0005
東京都中央区日本橋久松町11‐8
TEL 0800‐805‐7333
郵送する場合は、事前にHPの問い合わせフォームや電話をして確認してください。
HPのマイページからも変更が可能です。
動物病院によっては代行してくれる場合も!
必要な書類がすべて揃っている場合、動物病院によっては変更手続きを代行してくれることがあります。
「AIPO」と「Fam」のどちらに情報登録をしているかは動物病院で異なるため、事前に確認しておくといいでしょう。
飼い主の変更はどうする?
自分が新たに保護猫などの飼い主になったときも、飼い主登録情報の変更が必要です。
こちらも動物病院に変更手続きを代行してもらうことはできますが、注意点がいくつかあります。
飼い主登録情報の変更は現在登録されている飼い主からの申し出が原則
新たに猫の飼い主となっても、マイクロチップの登録内容を変更するのは、前の飼い主の同意や承諾がなくてはいけません。
前の飼い主が動物保護団体などにマイクロチップ登録証を渡していたり、猫を譲渡される際に譲渡証明書を渡されていれば必要書類と一緒に提出するだけなので手続きはスムーズに行うことができます。
マイクロチップ登録証・譲渡証明書がない!そんなときは?
前の飼い主がマイクロチップ登録証をなくしてしまった、もしくは譲渡されていることすら知らない、譲渡証明書がない、ということもしばしばあります。
マイクロチップから飼い主情報を調べることはできますが、実際に連絡が取れることは少ないでしょう。
そんなときは、「AIPO」や「Fam」に直接メールや手紙などを送り、丁寧に事情を説明してください。
登録されている飼い主に、直接確認の連絡を入れてくれます。
もし連絡がつかなかった場合でも、一定期間(3週間~1ヶ月半ほど)が過ぎれば飼い主変更手続きに移行してくれるので心配はいりませんよ!
各団体は臨機応変に対応してくれるので、書類が無い等のトラブルがあっても安心してご相談ください!
まとめ|マイクロチップの変更手続きは忘れずにしよう!
今回は、猫に装着したマイクロチップの情報に変更があった場合の変更手続きの方法をご紹介しました。
最近では野良猫であっても、元は飼い猫でマイクロチップが装着されているということは十分に考えられます。
迷子や災害時など離れ離れとなったとき、飼い主を特定する上でマイクロチップは重要な役割を果たし、愛猫を自分の元に戻してくれる命綱です。
少し面倒に思えるかもしれませんが、登録情報に変更があったときは、必ず手続きを行いましょう。