まだ小さな子猫がポツンと1人でいたら、どうしたのかと心配になって保護してあげようと思う人もいるでしょう。
しかし、子猫のお世話は成猫のお世話とは異なり、注意することもたくさん!
そこで今回は、子猫を保護したときのお世話の方法や注意点についてご紹介します。
子猫のお世話の方法を知って、子猫が快適に過ごせるようにしてあげましょう。
子猫の年齢を知ろう
すぐに動物病院に連れて行けるなら獣医師に大体の年齢を聞くことができますが、そうでない場合は子猫の年齢によってお世話の方法が異なるため、自分で年齢を確認しましょう。
年齢を確認するポイント
子猫の年齢を確認するポイントは以下の4点です。
- 目
- 耳
- 歩き方
- 歯
保護した子猫は、いつ生まれたのかわかりませんよね。
子猫はあっという間に成長するので、この4ポイントを押さえておくと大きさや特徴から大体の年齢を知ることができます。
子猫の成長過程をポイントと合わせてチェック!
子猫が生まれてどれくらいになるのか、チェックしてみましょう。
- 2~3日齢…まだ目は開いておらず、ヘソの緒がついていることもある。体重は100g~150gくらい。
- 1週齢…目が開き始める。目は開いていてもよく見えていないので、何かを目で追う等の動きがあるか確認する。
- 2週齢…耳が聞こえ始める。少し離れた場所から音を出し、音に反応するか確認する。
- 3~4週齢…足取りがしっかりしてくる。自分で排泄することができ、乳歯も生え始める。
- 5~7週齢…乳歯が生えそろう。26本の歯があるか確認する。
- 2ヶ月齢…走り回ったり遊んだりし始める。平均体重は500g~700gくらい。
- 3ヶ月齢…平均体重は1000g~1500gくらい。オス猫の睾丸が出てくる。
子猫はあっという間に成長しますが、保護した時の週齢・月齢によって適切なお世話の方法が変わるんですね・・・。
子猫を保護したらすること
子猫を保護したら最初にすることは3つあります。ここで順に見ていきましょう。
動物病院に連れて行く
動物病院が開いている時間に保護をした場合、何よりもまずは動物病院に連れて行きましょう。
子猫の年齢を確認できるだけでなく、子猫は感染症やお腹に寄生虫がいることもあるため、しっかり診察してもらうことが大切です。
また、動物病院が開いていない時間では、自宅で過ごしてもらい後日動物病院に連れて行くようにしてください。
子猫がすごす場所を作る
ダンボール箱などを用意して、子猫が自由に動き回れないように保護スペースを作ります。
箱の底にタオルや毛布などを敷き、できれば上部を少し覆ってあげると子猫も安心するでしょう。
保温してあげる
生後1ヶ月までの子猫は、自分で体温調整することができません。
ですから、ダンボール箱の中に敷いたタオルや毛布の下に、湯たんぽやカイロなどを置き暖かい寝床にしてあげることが大切です。
ただし、暑くなったら逃げられるような場所も作ってあげるようにしましょう。
また、子猫の体に直接湯たんぽやカイロが当たらないように注意してください。
子猫のお世話の方法は?
成猫なら普通にごはんを用意してトイレを設置してあげるだけでいいのですが、子猫となると人間のお手伝いが必要です。ここでは、子猫のお世話の方法を見ていきましょう。
ごはんについて
子猫のごはんは、週齢によって異なります。生後4週間くらいまでは子猫用のミルクを与えてください。
- 2週齢までは2~4時間おき
- 2~4週齢は4~5時間おき
4~8週齢の子猫は離乳期になるため、子猫用フードとお水に徐々に切り替えてあげましょう。
また、8週齢を超えてからは、主食は完全に子猫用フードになり、固いものも食べられるようになります。
子猫は1度にたくさんの量を食べることができないので、生後4ヶ月くらいまでは1日に5~6回に分けてあげることが大切です。
排泄について
生後間もなく自分で排泄のできない子猫には、排尿と排便を促してあげる必要があります。
湿らせたガーゼやコットンなどで、子猫の尿道口から肛門の辺りを優しくトントンと刺激してあげましょう。
排泄を促してあげるタイミングとしては、ミルクをあげる前と後が目安です。
子猫用のミルクが手元にない場合に牛乳をそのままの状態で与えるのはNGです。間に合わせとして与える場合は水で2倍の薄さにし、少量の砂糖を加え、38℃に温めたものを与えてください。
まとめ|子猫を保護したら正しいお世話をしてあげよう
今回は、子猫を保護したときのお世話の方法をご紹介しました。
子猫は成猫と違って、人間のお手伝いが必要なことが多々あります。
その子猫が生まれてどれくらいなのかによってお世話の内容が異なるため、正しくお世話をしてあげましょう。