野良猫を保護する方法は?注意点も解説!

近年、猫の殺処分を減らすための働きが活発となり、多くの人が「保護猫」を周知することとなりました。

また、野良猫を保護してお迎えする人も増え、令和2年度の入手先調査ではペットショップやブリーダーなどの入手先を抜いて1位に!※日本ペットフード協会調べ

そこで今回は、野良猫を保護する方法や注意点についてご紹介します。

これから野良猫をお迎えしようと思っている人、自分では飼えないけれどとにかく保護したいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

日本ペットフード協会「令和2年犬猫飼育実態調査」統計資料へのリンクはこちら

目次

野良猫を保護する方法!

自分から抱っこをせがむような人に慣れている猫や、家の中に入ってくるような猫なら保護も簡単ですが、基本的に野良猫は警戒心が強く保護するのも大変です。

そこで、ここでは保護する方法を見ていきましょう。

捕獲器を用意する

まずは捕獲器を用意しましょう。

捕獲器はホームセンターや通販などで購入することも可能ですが、下記の4つの団体から貸し出してもらうことができます。

  • 動物病院
  • 動物保護団体
  • 日本動物福祉協会
  • 自治体(市区町村によっては貸し出し禁止)

捕獲器のセッティングをする

捕獲器が用意できたら、次はセッティングです。

入口となる扉以外の部分をタオルや新聞紙などで覆い、暗くしてあげると猫も入りやすいです。

また、中の踏板部分の網が見えると警戒されてしまうため、ペットシーツや厚手のタオルなどを敷いて隠します。

その後、猫がよくいる(来る)安全な場所で尚且つ平坦な場所に設置し、奥の方にニオイが強めな食べものを置き、入口から奥に誘導できるように食べものの欠片をいくつか置いておきましょう。

捕獲器を設置したら待機する

自分の目の届く範囲であれば問題はありませんが、離れた場所である場合は連れ去りや虐待の可能性もあるため、捕獲器のそばの猫に警戒されない場所で待機します。

警戒してなかなか入らないこともありますが、捕獲したい気持ちや焦る気持ちは猫に伝わってしまうため、穏やかな気持ちで待つことが重要です。

くれぐれも棒や網などで無理やり捕まえるといったことはやめましょう。

野良猫を保護したらするべきことは?

野良猫が捕獲器に入ったら、それでおしまいというわけではありません。

ここでは、保護したあとにすべきことを見ていきましょう。

まずは動物病院へ連れていく

野良猫を捕獲器に入れたままの状態もしくはキャリーケースなどに移し替えて動物病院へ連れて行き、診察を受けましょう。

動物病院が開いていない場合は、自宅へ連れ帰りお風呂場などで隔離します。このとき、シャンプーは無理にする必要はありません。

動物病院では、下記のような検査や処置をしてもらいます。

  • 血液検査
  • ウイルス検査
  • ノミダニ駆除
  • ワクチン

時期をみて、ウイルス検査の再検査や避妊・去勢手術も受けるといいでしょう。

病院によって金額が異なりますが、野良猫に対して安い医療費で行ってくれる場合や、愛護協会や自治体によっては避妊・去勢手術の助成金が出る場合もあります。

迷い猫でないか確認も!

野良猫だと思っていたら迷い猫だった…ということも多々あります。

マイクロチップが装着されていることもあるため、動物病院で確認してもらいましょう。

また、保健所や警察署に確認と届出をしたり、動物病院にチラシを貼らせてもらうなど、飼い猫でないか確認することも大切です。

飼育できる環境があっても、前提として「飼育できない猫」だったり、「そのままでは安全じゃない猫」だったりします・・・。

野良猫を保護するときに注意することは?

野良猫を保護したいと思う気持ちは素晴らしいことです。しかし、注意しなければいけないこともあります。

住居が猫の飼育ができるか確認する

住居が一戸建ての持ち家であれば何も問題はないのですが、賃貸物件の場合は猫の飼育が可能であるか確認しておきましょう。

ペット可物件であっても、猫の飼育が禁止されているところは多々あります。住民や貸主とトラブルにならないためにも、事前に確認することが重要です。

先住猫がいる場合は慣れるまで目を離さない

もし家に先住猫がいる場合、縄張りにほかの猫が入ってきたことでケンカとなることも。

また、保護した野良猫が感染症の病気などを持っている場合、感染症の心配がなくなるか、完治するまで、別々の部屋で過ごしてもらう必要があります。

最期まで愛情を持ってお世話する

野良猫はかわいそう、猫はかわいい、といった安易な気持ちだけでは猫をお世話することはできません。

生きものである以上、病気になってお金がかかることもあれば、自分の思い通りになるわけでもありません。

必ず最期のときまで、責任・愛情を持ってお世話しましょう。

野良猫を保護したけど自分で飼えない場合

野良猫を保護したけど自分で飼うことができないといった場合は、里親探しをしたり動物保護団体に相談してください。

現在はインターネットなどで里親を探すこともできたり、動物病院では快くチラシを貼らせてくれますよ!

環境を整えたあとは、猫が慣れるまで根気よくコミュニケーションを図りましょう。

まとめ|小さな命を守るためにできることをしよう

今回は、野良猫を保護する方法について紹介しました。

野良猫には何の罪もなく、ただ1日1日を必死に生きているだけです。

残念ながら、心無い人に捕獲され保健所へ連れていかれ殺処分されたり、虐待されて命を落とす猫もたくさんいます。

個人がすべての命を救うことはできませんが、まずはできることから1つずつ。野良猫を保護して、幸せに暮らしてもらいましょう。

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