野良猫を保護したいと思っても、警戒心の強い野良猫を素手で捕まえるのは難しいことです。
自分から抱っこをせがんでくるような野良猫なら問題ありませんが、ほとんどは抱き上げようとすれば逃げてしまうでしょう。
そんな野良猫を保護するのは、捕獲器を使用するのが失敗も少なく安全でおすすめです!
また、飼い猫が脱走してなかなか帰ってきてくれないときにも捕獲器は役立ちます。
そこで今回は、捕獲器の使い方をご紹介します。
一度捕獲を失敗すると野良猫の警戒心が跳ね上がり、捕獲器に入ってくれなくなってしまうので、しっかり使い方をマスターしましょう。
捕獲器ってどこで入手するの?
野良猫を保護するには、通常のケージを用意しても意味がありません。捕獲器が必要となるのですが、どこで準備すればいいのでしょうか。
ネットショップやホームセンターで購入できる
猫の捕獲器は、ネットショップやホームセンターで購入することができます。
それなりに大きなものなので、ネットショップで購入すれば配送してくれるといった点では便利です。
しかし、ネットショップは日常的に使うものではないのでサイズ感や細かいところがわかりにくいといった難点があります。
ホームセンターで直接見て購入したほうがサイズ選びの失敗は少ないでしょう。
レンタルもできる
猫の捕獲器はレンタルすることも可能です。
身分証明書の提示を求められますが、1度しか使用しないといった場合はレンタルでも十分ですね。
■猫の捕獲器を貸し出しを行っている場所
- 公益法人日本動物福祉協会(会員のみ・本部から1時間半圏内に限る)
- 動物病院
- 動物保護団体
- 自治体(地域によっては貸出禁止)
- 民間のレンタルサービス
捕獲器を悪用して野良猫を虐待する人もいるため、自治体によっては貸し出しを禁止にしていることもありますが、自治体や動物病院でレンタルする方法が早く借りられます。
もし近所に動物病院があれば、野良猫の保護をしたいと相談してみましょう。
高頻度で使うものでもありませんので、都度レンタルするのが無難だと思います!
捕獲器の使い方
捕獲器が準備できたら、いよいよ捕獲です。野良猫の保護を失敗しないように、捕獲機の使い方をしっかり覚えておきましょう。
用意するもの
野良猫を捕獲する前に準備しておくものは、以下の5点です。
- 捕獲器
- 猫用おやつや猫用缶詰など、匂いのつよい食べもの
- 紙皿
- ペットシート
- 新聞紙や大きめのタオルなど捕獲器を覆えるもの
野良猫が空腹時のほうが捕獲しやすいため、普段から野良猫にごはんをあげている人は、保護をする数日前から少し量を減らしておくといいでしょう。
設置場所
捕獲器を設置するのは、保護したい野良猫がよく現れる場所なのはもちろん、以下の2点も重要です。
- 地面が平らで安定した場所
- 車の交通量や人通りが少ない場所
捕獲器は猫が踏み板を踏むと入口の扉がしまるようになっているため、設置をしたら仕掛けが作動するように金具を留めておきます。
きちんと作動するかの確認も忘れないようにしましょう。
設置のポイント
猫は捕獲器の金網や踏み板部分を警戒するため、捕獲器の床面にペットシートを敷いて隠します。
そして、踏み板部分の奥に紙皿などにのせた匂いの強い食べものを置きましょう。
また、入口から奥に誘導できるように、床面に食べものの欠片も忘れずに置いてくださいね。
食べものの準備ができたら、捕獲器を新聞紙やタオルなどで覆って暗くして、猫が入りやすくします。
見守る
保護したい野良猫が入ってくれるまで、捕獲器から少し離れた場所でじっと見守ります。
ごはんの時間帯であればそこまで時間はかかりませんが、場合によっては入ってくれるまで数時間かかることも。
焦る気持ちや苛立つ気持ちは自然と猫も察知するため、穏やかな気持ちでじっと見守ってくださいね。
目を離してしまうと、子供が手を出してケガをしてしまったり、捕獲した猫を連れ去って虐待するといったこともあるため、絶対にその場を離れないようにしましょう。
普段仲良くしている野良猫を騙すみたいで申し訳なさがあるかもしれませんが、これも猫のため・・・です。
捕獲器を使用するときの注意点!
捕獲器の使い方はそこまで難しいものではありません。しかし、捕獲器を使用して野良猫を保護する際には注意しなければいけないこともあります。
捕獲器は2種類あるが「踏み板式」を選ぶこと
猫の捕獲器には「踏み板式」と「吊り下げ式」がありますが、吊り下げ式はぶら下がっているフックでケガをしてしまう猫もいるので、「踏み板式」を選びましょう。
レンタルできる捕獲器はほとんどが「踏み板式」です。
設置する場所が私有地である場合は許可をもらう
自分の庭に捕獲器を設置するのであれば何も問題はありませんが、誰かの私有地に設置する場合は、所有者に許可をもらっておきましょう。
できれば、捕獲器を設置する場所の周辺の住民にも事前に説明しておけば、無用なトラブルや盗難といったことも防げます。
野良猫の捕獲ができたらそのまま動物病院へ
猫が捕獲器に入ったら、覆いをしたまま動物病院へ運んで診察を受けさせましょう。
野良猫はノミやダニといった虫に寄生されていることもあれば、感染症を患っている可能性もゼロではありません。
捕獲できたらおしまいというわけではないため、必ず動物病院を受診してくださいね。
下手をするとケガやトラブルに繋がる事ばかりですので、できるだけ安全に動けるように下準備が大切ですね。
まとめ|捕獲器の正しい使い方を知って野良猫を安全に保護しよう
今回は、猫の捕獲器の使い方をご紹介しました。
捕獲器は野良猫だけでなく、脱走してなかなか帰ってこない飼い猫にも簡単に使用できる便利な捕獲ツールです。
捕獲器の正しい使い方や注意点に気を付けて、安全に保護してあげましょう。