猫の歯磨きはどうしていますか?猫は虫歯にならないから歯磨きは必要ないと思っている飼い主さんも少なくありません。
しかし、猫も定期的に歯磨きは必要です。そこで今回は、トリマーの資格を持つ筆者が猫の歯磨きのやり方や頻度についてご紹介します。
猫に歯磨きが必要な理由
猫の唾液はアルカリ性のため、虫歯菌が住みつくことができないので虫歯になることはありません。それならば、なぜ歯磨きが必要なのでしょうか。
歯周病予防のため
3歳以上の猫の多くが歯周病であると考えられており、歯周病の予防や悪化させないために歯磨きは必要です。
食べものを食べることで歯垢が作られ、歯垢の中の細菌が歯肉炎や歯周病といった口腔内トラブルを引き起こす原因になります。
歯垢が固まってしまうと歯石になってしまうため、歯石になるとますます歯垢が付きやすいという悪循環を繰り返してしまうのです。
猫の歯磨きのやり方は?どれくらいの頻度でするの?
猫の歯磨きは、永久歯が生えそろっていれば子猫でも行うことができます。では、猫の歯磨きはどれくらいの頻度でどう行えばいいのでしょうか。
歯磨きの頻度
理想としては1日1回は猫に歯磨きをしてほしいところですが、慣れていないうちは猫もストレスとなるため、2~3日に1回くらいを目安にしてください。
歯垢が歯石になるまで1週間くらいです。歯石にならないうちに歯垢を取り除くようにしましょう。
歯磨きのやり方
猫にいきなり歯ブラシを使用するのは難しいため、最初は水に濡らしたガーゼを歯に当てて少しずつ慣らしていきましょう。
猫が口に触ることに慣れてきたら、小さめな歯ブラシと猫用の歯磨きペーストを用意します。猫の歯に対して歯ブラシを45度の角度で当て、優しく小刻みに横方向に動かします。
猫の永久歯は30本あるため、磨き残しのないよう注意しましょう。
また、以下のような歯磨きシートも売られていますので、歯磨きが苦手な猫ちゃんに活用してみてください。
猫が歯磨きさせてくれない!そんなときは?
猫が歯磨きをさせてくれないときは、無理に行うとますます歯磨きが苦手になってしまうため無理強いしてはいけません。そんなときはどうしたらいいのでしょうか。
液体歯磨きを使用する
猫用の液体歯磨きを使用してみましょう。
スプレータイプや舐めさせるジェルタイプ、口の中に直接垂らすタイプなどさまざまなものが販売されていますよ!
液体歯磨きは歯ブラシで磨くほどの効果はありませんが、歯垢を付きにくくしてくれます。
以下のような商品もありますが、歯ブラシほどの効果は期待できません。
ペティオ (Petio) デンタルスプレー ペット用 50ml
歯磨きおやつやサプリメントを利用する
猫用の歯磨きおやつや、口腔ケア用のサプリメントを利用する方法もあります。
歯磨きおやつでは噛むことで歯垢を除去でき、サプリメントは口腔内環境を整えてくれるため、手軽で利用しやすいのではないでしょうか。
しかし、こちらも歯ブラシで磨くほどの効果はないことだけは覚えておきましょう。
目がキラキラしすぎて、おやつはおやつなんだなと思います。
また、サプリメントはお高いですが効果はあります。
ただ、合う合わないがあるので注意が必要です。
まとめ|猫に歯磨きは必要!歯周病から守ってあげよう
今回は、猫の歯磨きのやり方や頻度についてご紹介しました。
猫の歯磨きはできれば毎日行ってほしいものですが、何よりも猫の気持ちが最優先です。
どうしても自分で行うことが難しい場合は、猫を受け入れているトリミングサロンにお願いしてもいいでしょう。
また、すでに歯石になっている場合は動物病院で歯石取りの処置を受けることもできるため、獣医師に相談してください。
猫の口腔内の健康を保つことは猫の健康にも繋がります。歯磨きを習慣にして、猫を歯周病から守ってあげましょう。