私たち人間ではよく耳にする食物アレルギーですが、猫にも食物アレルギーがあります。
食物アレルギーが直接の原因で猫が命を落とすことはありませんが、さまざまな体調不良を起こす恐れがあり、注意してあげなければいけません。
そこで今回は、猫の食物アレルギーについてご紹介します。
愛猫のためにもしっかり理解しておきましょう。
猫の食物アレルギーの原因は?
そもそも、猫の食物アレルギーの原因はどんなことが考えられるのでしょうか。
食物アレルギーの原因
猫の食物アレルギーのはっきりとした原因はわかっていませんが、食べものに含まれる特定の成分が猫の免疫細胞に「異物」として認識されることによって引き起こされると考えられています。
原因として一般的に有名な食品は以下の通りです。
- 牛肉
- 鶏肉
- 卵
- 小麦
- 大豆
- とうもろこし
- 乳製品
しかし、猫によって食物アレルギーを起こす食材は異なるため、上記の食材を避ければ安心というわけではありません。
原因の特定には検査が必要
何が原因で食物アレルギーを猫が引き起こしているかは、飼い主さん自身が判断するのは難しく、動物病院での血液検査が必要です。
猫のアレルギー検査は2~3万円程度が相場で安くはないため、症状が軽い場合は獣医師から食品を1つずつ排除していく方法を指示されることもあります。
猫が食物アレルギーで現れる症状は?
実際に猫が食物アレルギーになるとどんな症状が現れるのでしょうか。
食物アレルギーの症状
猫の食物アレルギーの症状は以下の通りです。
- 下痢や嘔吐
- 口周りの赤みやかゆみ
- 皮膚の赤みやかゆみ
- 足先を噛む・執拗に舐める
- お腹が張る
- 発熱
- 脱毛
- 外耳炎
- 膿皮症
猫は消化器症状がよく見られるため異変に気づきやすいですが、見逃してしまいがちな症状もたくさんあるので注意が必要です。
また、似たような症状でほかの病気であることが考えられることもあるため、症状が現れたら念のため動物病院を受診するようにしましょう。
症状が現れるまでの時間
猫の食物アレルギーの症状は食べた直後から現れることもありますが、数時間後に現れることもあり、食後の様子は普段から観察しておくといいでしょう。
猫が食物アレルギーにならないためにできることは?
猫が食物アレルギーにならないようにすることはできるのでしょうか。
予防方法はない
残念ながら、食物アレルギーの予防方法はありません。
しかし、同じ食品を食べ続けることや、添加物がたくさん使われているキャットフードでアレルギー反応を起こしやすくなることから、添加物の使用されていないキャットフードを与えることやフードローテーションをすることで発症しにくくなるでしょう。
すでに食物アレルギーがある猫の対処法
何の食品で食物アレルギーが出ているか特定できている猫であれば、その食品が使用されていないキャットフードを選びます。
原因が特定できていない場合は、アレルギー対応のキャットフードを選んであげましょう。
まとめ|猫の食物アレルギーを知っておこう!
今回は、猫の食物アレルギーについてご紹介しました。
食物アレルギーの症状は猫にとって不快なことばかりです。原因を特定してあげることはもちろん、症状が現れた場合は動物病院を受診してください。
また、普段から猫が口にするものにも気を配り、猫が食物アレルギーにならないように気を付けてあげましょう。