猫に乳酸菌はいい?乳酸菌を与えるメリットや注意点について

猫に乳酸菌サプリや無糖ヨーグルトを与えることで、様々な健康効果が期待できることをご存知ですか?

猫にとって乳酸菌は必ずしも摂取しなければいけないものではありませんが、できれば意識して毎日与えてほしいものの1つです。

そこで今回は、猫に乳酸菌を与えるメリットや注意点についてご紹介します。

目次

猫に乳酸菌を与えるメリットは?

人間でも乳酸菌は健康効果があるとされ、スーパーに行けば様々な乳酸菌を使用したヨーグルトや飲料が並んでいることを目にすることができますね。

人間と猫の体はまったく同じではありませんが、猫にとっても乳酸菌は健康効果が期待できるものです。

ここでは、猫に乳酸菌を与えるメリットをご紹介します。

腸内環境を整える

乳酸菌は猫の腸内環境を整える働きがあります。(※)

猫の腸内には大きく分けて善玉菌と悪玉菌、日和見菌(ひよみりきん)の3つの腸内細菌が存在していますが、理想的なバランスは善玉菌が2、悪玉菌が1、日和見菌が7と考えられています。

乳酸菌は腸内で善玉菌のエサとなり、バランスを保つ働きをしてくれるというメリットがあるのです。

腸内細菌のバランスは崩れやすく、ストレスや睡眠不足、食事や老化、薬などその原因は様々。

悪玉菌が増えてしまうと軟便や血便といった悪影響を及ぼすため、乳酸菌を摂取して善玉菌を増やしてあげる必要があります。

(※)ペット栄養学会誌「イヌ・ネコにおけるプロバイオティクスについて」

免疫力アップ

乳酸菌は猫の免疫細胞の働きを活性化させてくれます。

免疫細胞の7割が腸にあり、腸の健康を保つことが猫の健康維持に欠かせません。

また、乳酸菌は猫の血中に存在する白血球の一種「マクロファージ」を活性化させてくれる働きもあります。

マクロファージは猫が生まれつき備わっている自然免疫で、ウイルスや細菌を攻撃してくれるほか、体の中にあるゴミや異物を食べてくれるという役割も。

マクロファージや腸の免疫細胞の働きを活性化させてくれる乳酸菌は、免疫力をアップさせてくれるメリットがあるのです。

腎臓の負担の軽減

猫が乳酸菌を摂取して悪玉菌が減ることで、結果として腎臓の負担が軽減されるというメリットもあります。

悪玉菌の中には有害物質を作り出すものもあります。

猫の体内の有害物質は腎臓でろ過されて尿と一緒に排出されますが、有害物質が多ければ多いほど腎臓に負担がかかってしまうため、悪玉菌を減らしてあげることで腎臓の負担も軽減されます。

猫に乳酸菌を与える注意点

乳酸菌は猫に様々なメリットをもたらしてくれますが、与えるときには注意しなければいけないこともあります。

与えすぎない

乳酸菌を一度にたくさんとっても意味はなく、少量でも毎日継続することに意味があります。
そのため、与えすぎないように注意してください。

猫用の乳酸菌のサプリであれば給与量を守って与えることはもちろん、ヨーグルトを与える場合は1日に小さじ1杯程度にしておきましょう。

また、最近は乳酸菌入りの猫用おやつなども販売されているため、そういったものを利用してもいいでしょう。

ただし、与えすぎは肥満の原因にもなるので、適量にとどめておいてくださいね。

ヨーグルトを与えるときの注意点

猫に牛乳を与えると、牛乳に含まれる乳糖を分解することができずに下痢になることがあり、与えないほうがいいとされています。

ヨーグルトにも乳糖は含まれていますが、発酵させていることで乳糖の一部が分解されることや、乳酸菌が乳糖を分解する働きをしてくれるため、そこまで乳糖の心配をする必要はない食品です。

ただし、乳糖に敏感な猫もいるため、最初に与えるときは下痢にならないか様子を見ておきましょう。

また、ヨーグルトを与えるときは、砂糖などが使用されていない無糖のヨーグルトを選び、冷たいままだとお腹を壊してしまうこともあるため、常温や人肌程度に温めてあげましょう。

まとめ|乳酸菌はメリットがいっぱい!猫に乳酸菌を与えよう

今回は、猫に乳酸菌を与えるメリットや与えるときの注意点をご紹介しました。

乳酸菌には猫にとって健康維持が期待できるというメリットがあり、意識して取り入れたいものです。

乳酸菌には様々な種類があり、人間、犬、猫では有用な乳酸菌が異なります(※)が、とは言え、様々な種類の乳酸菌を毎日継続して摂取することが大切なので、いろいろな乳酸菌を与えてあげましょう。

(※)東京大学大学院農学生命科学研究科「加齢に伴う猫の腸内細菌の変化」

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