愛猫は目に入れても痛くない存在で、家族の一員と思って接している飼い主さんがほとんどなのではないでしょうか。
そんなかわいい愛猫におねだりされたら、ついつい自分のお皿やコップからおすそ分けしてしまう飼い主さんもいるでしょう。
でも、ちょっと待って!いくらちょっとだけであっても、猫と食器を共有することはおすすめできません。
今回は、猫と食器を共有することで病気のリスクがあることや、共有すべきではないものについてご紹介します。
猫と食器を共有するとどうなる?
猫と食器を共有してはいけないと聞くと、まるで猫が汚いような印象を受けるかもしれません。
猫が汚いというわけではなく、猫から人間、人間から猫へうつる病気があるため、お互いのために食器を共有するのはやめましょう。
猫からもらう可能性のある病気
猫と食器の共有で気をつけたい病気に「パスツレラ症」があります。
パスツレラ症は人畜共通の感染症ですが、猫の口の中には100%の確率でパスツレラ菌が常在しています。
感染していても猫が発症することはほとんどありませんが、免疫力の落ちている人間が感染して発症するとは呼吸器症状や皮膚症状が現れ、場合によっては死に至ることもある怖い病気です。
猫に病気をうつす
逆に人間が持っている病気を猫にうつしてしまうことがあります。
人畜共通感染症というのは、猫から人にうつるだけではなく、人から猫にうつることも。大切な愛猫に病気をうつしてしまうことになっては意味がありませんね。
また、通常であれば人間の風邪が猫にうつることはありませんが、新型コロナウィルスは別。猫から人間にうつることはありませんが、人間から猫にうつして重症化させてしまったり、歯周病菌を猫にうつしてしまうこともあります。
こういったさまざまな病気のリスクが考えられるため、猫と人間の食器の共有はやめましょう。
食器洗いのスポンジの共有にも注意!
猫の食器と人間用の食器を分けていても、同じスポンジで洗っていませんか?
食器洗いのスポンジはどんなにきれいに洗ったとしても、完全に食べもののカスを取り除くことはできません。
人間には害のないチョコレートやネギ類ですが、猫にとっては中毒症状を起こす食品です。ほかにも猫が口にしてはいけない食品はたくさんあり、その食べもののカスや成分がスポンジに残っていることも!
猫のためにも食器洗いのスポンジは共有しないようにしましょう。
ほかに猫と共有しないほうがいいものは?
食器やスポンジといった猫と共有するべきではないものを挙げましたが、ほかにも猫と人間が共有しないほうがいいものがあります。
トイレ
猫によっては、人間のトイレで器用に排泄をすることもありますが、トイレの共有はしないようにしましょう。
人畜共通感染症と言った病気の観点からはもちろんですが、猫の排泄の状態を確認するのが難しくなるだけでなく、猫の便を流してしまうとトイレが詰まってしまうことがあります。
排泄の状態は猫の体調や健康状態を知るためにも大切なバロメーターなので、トイレを共有するのはやめてくださいね。
ブラシ
毎回ではなくても、自分のブラシで愛猫をブラッシングしている飼い主さんもいるでしょう。
人間の使用したブラシには整髪料やシャンプーなどの成分が付着しており、猫がグルーミングをした際に口にしてしまう可能性があります。
また、猫の被毛には細菌やダニ、ノミのフンや寄生虫の卵などさまざまなものが付着している可能性もあるため、ブラシの共有はするべきではありません。
まとめ|猫と食器を共有するのはやめよう!
今回は、猫と食器を共有することで病気のリスクがあることや、共有すべきではないものについてご紹介しました。
猫は大切な家族の一員ですが、病気をうつしてしまったり、病気をもらってしまうのは猫にとっても飼い主さんにとっても好ましいことではありませんね。
お互いに快適な生活を送るためにも、猫と食器の共有はしないようにしましょう。