猫が気持ち良さそうに寝ているとき、「プー」や「スピー」といびきをかいているのを聞いたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
かわいいいびきに思わずニッコリしてしまいますが、原因によっては注意しなければいけないいびきもあります。
そこで今回は、猫のいびきについて解説!愛猫のいびきを観察するときの参考にしてください。
そもそも猫のいびきとは
そもそも、猫と人間ではいびきの音を出す場所が異なります。
人間のいびきは舌や咽喉の筋肉が緩んで喉を圧迫し、気道が狭くなることで粘膜が震えて振動音=いびきが出ます。
一方猫では、鼻と鼻から咽喉にかけての筋肉が緩み、鼻腔が狭くなることで粘膜が震えて振動音=いびきが出ています。
どちらも筋肉が緩んで気道や鼻腔が狭くなることで起こるものですが、猫のいびきは人間と音の出る場所が違うということを覚えておきましょう。
猫がいびきをかく原因は?
猫がいびきをかく原因は、どんなことが考えられるのでしょうか。
猫種によってはいびきをかきやすい
猫がいびきをかきやすい原因に、猫種や骨格が関係していることがあります。
鼻がぺちゃっとした短頭種では、もともと鼻腔が狭いためいびきをかきやすいです。
いびきをかきやすい主な猫種は以下の猫種です。
- ペルシャ
- スコティッシュフォールド
- ヒマラヤン
- エキゾチックショートヘア
- ブリティッシュショートヘア
太りすぎが原因のことも!
猫の肥満が原因でいびきをかくことがあります。首回りなどにたっぷり脂肪がついていると、気管が圧迫されて人間のようないびきをかくことも。
ぽっちゃりした猫は愛らしいですが、肥満は百害あって一利なし。さまざまな病気の予防のためにも適正体重をキープできるように心がけましょう
病気が原因のときは要注意!
猫がいびきをかく原因で注意しなければいけないのが病気です。どんな病気も早期発見、早期治療が大切なので、猫のいびきが気になるときは動物病院を受診してください。
いびきの原因に考えられる主な病気は以下の症例です。
- 鼻炎
- アレルギー
- 感染症
- 鼻腔内腫瘍
- 気管虚脱
- 軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)
- 喉頭虚脱(こうとうきょだつ)
注意すべきいびきと大丈夫ないびきの違いは?
基本的に、一定のリズムで「ピーピー」「クークー」「スピスピ」など、小さくて高い音のいびきで尚且つ猫が気持ち良さそうに寝ている場合では、自然ないびきなのでそこまで心配することはありません。
しかし、リズムが一定ではないいびきや寝息、低くて大きな「ゴーゴー」「ガーガー」といったいびきは注意が必要です。
猫に何かしらの異変が起きていることが考えられるため、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
まとめ|猫のいびきをチェックしてみよう!
今回は、猫のいびきについてご紹介しました。猫のいびきは可愛らしいですが、原因によってはそのままにしてはいけないことも。
いびきが気になる場合は動画を撮影するなどして、獣医師に相談してみることもおすすめです。
愛猫の健康を守るためにも、普段から愛猫のいびきはチェックするようにしましょう。