辛くて悲しい。考えたくもないことですが、猫と暮らしている上で避けては通れないのが急なお別れです。
猫は人間と比べると寿命が短い生き物ですので、飼い主さんは常に見送る側となります。
生きている以上、いつその時が来てしまうのかは誰にもわかりません。
最後まで笑顔で見送ってあげられるよう、いずれ来る時の為のことをまとめました。
まずは飼い主さんが落ち着いて
愛する家族が亡くなってしまった時、辛く悲しく、そして苦しい想いを抱えてしまう事でしょう。
あの時自分が気を付けていたら。
もっと遊んであげればよかった。
考えれば考えるほど苦しくなってしまいますよね。
しかし、家族と過ごせた時間や思い出は消えてなくなるものではありません。
それは先に天国へと旅立った猫ちゃんも同じです。
大変な事ではありますが、まずは飼い主さんが冷静になり、猫ちゃんが安心して旅立てる準備をしましょう。
愛猫が亡くなった後にすること
飼い主さんが少しでも落ち着けたら、次は準備です。
- お手入れ
- 冷やす
- 埋葬の準備
お手入れ
猫ちゃんが亡くなった後は遺体の腐敗を遅らせる為、見送りの準備は風通しの良い日陰や、冷房の効いた部屋で行いましょう。
まずは体液の滲出に備えてペットシーツを敷いた箱を用意し、遺体を安置します。
その際、優しく四肢を折りたたんであげてください。猫の遺体は死後120分程度から硬直が始まってしまうためです。
ここまでは迅速に行い、その後はゆっくりブラッシングして毛並みを整えてあげたり、お気に入りのおもちゃやおやつを近くに置いてあげましょう。
冷やす
保冷剤や氷枕を使って遺体を冷やします。
暖かいところが好きな猫ちゃんには酷かとも思いますが、腐敗を遅らせ、生前の姿のまま旅立ってもらうには必要な処置です。
特に腐敗しやすい内臓を冷やす必要がありますので、お腹周りは集中的に冷やしてください。
葬儀の準備
葬儀方法の種類は後述しますが、ある程度の方向性を決めておかないと葬儀までに時間がかかってしまいます。
お骨をお墓で供養するのか、自宅で供養するのか。
住んでいる家が借家か、持ち家か。
など、住居環境や引っ越しの可能性などでも葬儀の方法が限られてくる場合もあるため、しっかりと方向性を決めておくことが大切です。
愛猫の葬儀方法
猫の葬儀には主に以下の3つの方法があります。
- 火葬
- 土葬
- 遺体の引き取り
それぞれの特徴をご紹介します。
火葬
猫の火葬は主にペット霊園や寺院で行われます。
最近では最も一般的な葬儀の方法ですが、火葬の方法も火葬後の供養方法にも種類がある事はあまり知られていないようです。
火葬の方法
火葬の方法は大きく分けて個別火葬、合同火葬、訪問火葬に分けられます。
個別火葬は遺体を単体で火葬するのに対して、合同火葬は他の遺体と合同で火葬するため、供養の選択肢が狭くなってしまうのが特徴的です。
個別火葬では、葬儀会社に納骨や返骨までをお任せする一任火葬、飼い主さんやご家族が立ち会える立ち合い火葬が選択できます。
訪問火葬は小型炉を積んだ車で自宅を訪問し、その場で火葬する方法です。
ご高齢の飼い主さんや遠方地に住んでいる飼い主さんは特に選択しやすい方法ですし、慣れ親しんだ場所で猫ちゃんを見送れるメリットがあります。
供養の方法
お墓に納骨する場合では愛猫だけの個別墓や他のペットさんとの合同墓があり、飼い主さんが定期的に足を運んで供養します。
個別火葬や訪問火葬の場合、返骨を受けて自宅で仏壇を設置し、自宅で供養することもできますが、合同火葬の場合では返骨は受けられません。
土葬
自宅や許可を受けた場所に埋葬する方法です。
ペット霊園が主流ではなかった時代に主流だった葬儀方法ですが、現在でも土葬を選択する飼い主さんは少なくありません。
お墓を身近に感じられますし、いつでも供養できます。
その反面、注意しなければいけない点も。
- 掘り起こし
- 必ず私有地や許可地で
掘り起こし
土葬する場合は必ず穴を深めに掘ってください。
野生の動物が掘り起こしてしまい、お墓を荒らされてしまう可能性があります。
また、愛猫がゆっくり眠る場所ですので植樹や建設予定のない落ち着いた場所を選びましょう。
必ず私有地や許可地で
土葬の場所は必ず自分や家族が所有する土地や、許可された土地で行ってください。
お墓の状態を管理できなければ猫ちゃんはゆっくり眠る事ができませんし、人の土地で勝手に土葬する事は不法侵入、不法投棄にあたります。
自治体や保健所に引き取ってもらう
自治体や保健所によっては猫ちゃんの遺体を引き取ってくれる場合があります。
しかし、お骨が廃棄されてしまう場合や葬儀を行わない場合があり、これでは供養する事ができません。
まず選択したくない選択肢ですが、無責任な土葬などをするくらいなら・・・。
本当の最終手段と考えるのが良いでしょう。
まとめ|猫ちゃんは幸せでした。
いつか来るお別れの時。「その後」の流れや方法をご紹介しました。
愛する家族が亡くなった後の後悔はしてもし足りないものですが、飼い主さんがたった一匹の愛猫ちゃんと過ごせて幸せだったように、猫ちゃんもまたたった一人の飼い主さんとの幸せしか知りません。
飼い主さんは自信をもって笑顔で送り出してください!
そして幸せな思い出はこの瞬間、今の連続です。
最期の瞬間まで猫ちゃんと飼い主さんがずっと幸せに過ごせますように。
おまけ|ペット葬儀業者について
葬儀業者を選ぶ際はよく調べてから依頼をするようにしましょう。
愛猫が亡くなる前に下調べを済ませておくのがベストですが、なかなかそういう方は少ないのが現状です。
インターネットで検索すると、全国の葬儀社やペット霊園を紹介してくれるサイトがまず目につくと思います。
まずはそこから近場の葬儀社の検索、または問い合わせを行うことをおススメします。
ここではいくつかサイトをご紹介します。
スピーディに済ませたい。という方にはシェアリングテクノロジー株式会社が運営するペット葬儀110番をおススメします。
全国の加盟店から最適のプランを案内してくれます。
電話での問い合わせの他、メールでも受け付けています。
また生前見積もりができるのも特徴です。
無料でパンフレットをもらい、じっくりプランを検討できます。
こちらも運営会社は シェアリングテクノロジー株式会社とペット110番と同じで、全国対応で最適なプランを提案してくれます。
こちらはセレモニー葬のプランも用意されており、お清めから末期の水、火葬から収骨まで
しっかりとお葬式をあげたいという方は1つの候補としてあげてもいいでしょう。
全国対応では無いものの電話もしくはメールより24時間受付をしており、葬儀・火葬を行ってくれます。
ホームページでは動物供養大祭、月例法要の案内も行われています。
しっかりと供養してあげたいという気持ちに寄り添った取り組みですね。
他社で火葬した方でも参加できますし、埋葬に立ち会うこともできます。
ただ所在地が遠方になる場合があるので、近場で供養したい場合には自分で探す必要があります。
こちらはRedSpot株式会社が運営するペット葬儀社の口コミサイトです。
飼い主と業者とのトラブルが絶えないペット葬儀で少しでも失敗を減らせるよう事前に口コミの確認をおススメします。
またペット葬儀ホットラインも注目のポイントです。
ペット葬儀に関する疑問や質問を随時受け付けており、要望があれば信頼のおける葬儀社を紹介する。という方法をとっています。
登録された葬儀社をやみくもに飼い主に仲介をして、仲介手数料をもらうなどの営利行為は無く。
評判のいい葬儀社を紹介してくれるのです。
こちらはご存じ、イオンスーパーやイオン銀行など手広く展開されているイオングループの一つ
イオンライフ株式会社が運営する霊園紹介サイトです。
最大の特徴は大手ブランドの安心感ではないでしょうか?
50の品質基準をクリアした霊園のみを取り扱い、またスタッフが直接現地を確認しているので安心です。
※一部抜粋
●火葬場設備を有すること(移動式は認めない)
●霊園・納骨堂など安心してご供養できる施設を有する
●火葬場・納骨堂は清掃が行き届き、常に清潔感がある
●料金が明瞭であること
●言葉遣いが丁寧で、親切に対応できること
※「イオンのペット葬」では移動火葬をしません
ペット葬の特徴|ペット火葬・葬儀・供養は『イオンのペット葬』 (aeonlife-petsou.jp)
それから直接は関係ありませんが、WAONポイントが貯まるのもイオングループならではですね。
ただ品質の厳しさ故に、近場に霊園がないという状態もあるので、1度サイトで検索してみてるのもいいでしょう。
費用や所在地、口コミも確認できます。
最後はアイビル株式会社が運営するペット葬儀・霊園ネットです。
2006年8月開設の老舗サイトになります。
全国にあるペット葬儀・火葬・霊園・供養、ペットメモリアルグッズなどに関連する業者、霊園を集めたサイトになっています。
また個人的には右側メニューにある「ペット火葬・霊園訪問記」は、リアルな雰囲気を見ることができておススメです。
まずはお住まいの県の訪問記があれば見てみてもいいかもしれません。
最後のお別れをするにあたり、葬儀社の選択は大変難しいと思います。
遺骨を違法投棄していた。霊園がいつの間にか閉園した。なんてニュースも流れてくるくらいです。
今からでも遅くはありません。しっかりとご自身でリサーチをすることが大切です。
安心して任せられるのか?お参りに行ける場所か?費用は?
愛するわが子に寄り添い続けたいですね。