もふもふとした長い毛並みが美しい、長毛種の猫。
ただし、長毛種の猫にはその特徴にあった飼い方が必要です。
お手入れには手がかかる?
病気になりやすいって本当?
今回は、長毛種の猫を飼いたいと思っている人の疑問にお答えし、猫の長毛種の特徴と飼い方、そして長毛の品種をご紹介します。
猫の長毛種の特徴
毛が長い以外の特徴って何?
猫の長毛種に多く見られる、体型と性格の特徴についてまとめます。
【長毛種の特徴】
- 大型で骨格ががっしりしている
- 穏やかでおとなしい
- 成長スピードがゆっくり
- 寒さに強く、暑さに弱い
大型でがっしりした体型と、穏やかでおとなしい性格の猫が多いです。
身体の大きな長毛種は成長のスピードがゆっくりです。
短毛種の猫が1年ほどで成猫になるのに比べ、長毛種は2~3年かけて成猫になります。
また、もともと北欧やロシアなどの寒い地域出身の猫が多いため、豊かな長い毛を持つようになったといわれています。
猫の長毛種の飼い方
猫の長毛種のお手入れ
長毛種はお手入れに手間がかかる?
確かに長い毛を持つ長毛種は、短毛種に比べ、毛のお手入れは頻繁に必要です。
長毛種のお手入れのポイントをまとめます。
【長毛種のお手入れのポイント】
- 理想は1日2回ブラッシング
- 定期的なシャンプー
- 手足のトリミング
長毛種は長くふわふわした被毛を持っているため、毛のもつれや毛玉がよく見られます。
そのため、ブラシやコームを用いたブラッシングが必要です。
毎日、朝と夜の2回のブラッシングを行うのが理想です。
日々のブラッシングを行っていても、被毛のベタつきや換毛期の抜け毛が気になることがあります。
数ヶ月に1度、定期的にシャンプーをすることをおすすめします。
長い毛は手足も例外ではありません。
肉球の間から毛がはみ出るように伸びてしまった場合、床ですべることがあります。
伸びてきたらはさみやシェーバーでカットしておきましょう。
猫の長毛種がかかりやすい病気
猫の長毛種は病気にかかりやすいって本当?
短毛種と長毛種の猫に寿命の違いはほとんどありませんが、長毛であるためにかかりやすい病気はあります。
ここでは長毛の猫に多く見られる病気の症状、原因をご紹介します。
【長毛種がかかりやすい病気】
病名 | 症状 | 原因 |
---|---|---|
毛球症 | 消化器官内に毛玉ができ便秘・嘔吐・食欲不振になる | 換毛期で抜け毛が多い 長毛種のブラッシング不足 |
皮膚病 | 乾燥やフケ、痒み、痛み | 細菌、寄生虫、アレルギー、ストレス |
病気の予防のため、日々のブラッシングなどのお手入れ、適切な食事、生活環境、定期的な健康診断が大切です。
特に長毛種の猫は、厚い毛によって皮膚の状態がわかりにくくなっています。
そのため、ブラッシングやスキンシップの時に注意して観察してみることをおすすめします。
猫の長毛種 品種紹介
代表的な長毛の猫の品種をご紹介します。
メインクーン
ふさふさした毛が特徴的で、純血種の中でも最大の大型の猫です。
「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」とも言われ、大らかで友好的な性格です。
ラグドール
白の長毛に、耳や顔、手足、しっぽなどのポイントカラーが特徴的です。
人懐っこく物静かな性格から、名前の由来は「ぬいぐるみ」を意味するラグドールとなりました。
ノルウェージャンフォレストキャット
名前の通りノルウェーの寒い地域出身の猫のため、厚く柔らかい被毛が特徴です。
穏やかで賢く、人や猫とのコミュニケーションを好みます。
どの子ももっふもふですね~・・・!
まとめ|長毛種の猫はお手入れの手間を覚悟して飼う
今回は、猫の長毛種の特徴と飼い方、猫の品種をご紹介しました。
毛のお手入れのひとつのブラッシングは、短毛種が2日に1度程度に対し、長毛種は毎日のお手入れが必要です。
もしブラッシングやシャンプーなどのお手入れをおろそかにしてしまうと、猫の健康を損ね、病気になってしまう場合があります。
猫が快適に生活できるように、お手入れは飼い主が責任をもって行いましょう。
もし長毛種の猫を飼いたい場合は、お手入れの手間がかかることをよく理解した上で飼うことをおすすめします。