生きた木材「無垢材」の特徴と魅力を徹底解説!

天竜キャットタワーは無垢材を使っているというけど、無垢材の何が良いの?

そもそも無垢材がどういうものなのか、関心がある方はあまりいないのかもしれません。
しかし、無垢材は思っている以上に機能性に優れ、また、味覚以外の4感全てで楽しめる芸術性も持っています。

天竜キャットタワーにはこだわりの無垢材を使用していますが、無垢材にあまり関心が無い方にとっては「何故こだわっているのか」と思う事はもっともだと思います・・・。

でも、こんなにいい素材が世間に知られていないのはもったいない!

今回はあなたが知らない魅力がたっぷりの無垢材、その特徴・魅力を徹底解説しました。
無垢材を知り、私のこだわりがたくさん詰まった天竜キャットタワーにも興味を持っていただけると幸いです!

目次

木材の形態と特徴

左:集成材 右:無垢材

建築や工作で使われる木材は、主に集成材と無垢材という形態の木材が使用されます。

まずはそれぞれの違いを見てみましょう。

天竜キャットタワーの中板は、無垢材を3~4枚貼り合わせた幅ハギ材です。
合板(ベニヤ板など)や木質ボード(MDF、パーティクルなど)については無垢材との比較として適さないと判断し、ここでは触れません。

集成材の特徴

集成材は、細かな木材を集めて成型された木材です。

・安価で大量生産が可能
・組み合わせによるデザイン性がある

・接着剤に有害物質が含まれる事がある
・接着剤が剥がれると耐久性が弱くなる

木材を継ぎはぎにして作られるため、安価で大量生産が可能というメリットがある反面、接着剤に含まれるホルムアルデヒドがシックハウスの原因になってしまう可能性があります。

その他の特徴としては、木を寄せ集めて成型しているわけですから、当然木目はバラバラです。
天然木材というよりはより人工的な木材で、加工物の色が強い木材と言っても良いでしょう。

無垢材の特徴

無垢材は、自然の木をそのまま削り出した木材です。

・天然素材ならではの香りや木目を楽しめる
・冬は暖かく、夏は涼しい

・設計/加工がしっかりしてないと反りや曲がりが現れる
・お手入れをする必要がある

天然素材ならではの香りや木目を味わう事が出来、調湿性もあるため湿度や室温を一定に保ってくれる特長があります。

その反面で、高い調湿性が原因で反りや曲がりが現れることや、長く使うためにはお手入れが必要というデメリットが・・・。

そんなデメリットがある無垢材ですが、世界最古の木造建築でご存知の法隆寺はヒノキの無垢材で建造されているんです。

この例からわかる通り、逆に言えば、お手入れをすれば半永久的に使えますし、本革の製品と同じように経年による味わい深い変化が楽しめます。

集成材は汎用性とデザイン性が高い建材、
無垢材は機能性と独自性が高い建材なんですね!

生きた木材「無垢材」の魅力

天竜キャットタワーでは、猫と飼い主さんの安全で快適な生活をお手伝いするべく、接着剤不使用で木本来の温かみのある、無垢材を使用しています!

その魅力と理由をお伝えするために、無垢材の更なる特長について解説しました。

調湿性が高い

調湿性とは、空気中の湿度を調節する働きの事をいいます。

無垢材は調湿性が高く、部屋の湿度が高い時は部屋の湿度を吸収し、逆に部屋が乾燥している時は水分を発散する働きが強い木材です。

そのため、夏場はカラっと涼しく、冬場はウルっと暖かいという理想的な環境を実現してくれます。

木材を扱う職人の間ではこの様子を呼吸になぞらえ、「無垢材は生きた木材」と呼ばれているんです!

調湿性が高い事による問題点も

ただ、調湿性が高い状態というのは、木材自体の水分量が増えたり減ったりすることに他なりません。
水分量の増減で木材の体積が変わる事が反りや曲がりの原因となるため、そのままでは単純に良い事ばかりではないんです。

天竜キャットタワーでは強度に影響が無い箇所に「背割り」という割れ目を入れ、体積の増減に対応する工夫がしてあります。

木材の耐久性を維持したまま調湿性が高い恩恵のみを得られる設計なので、安心してください!

調湿性が高い特長を最大限に活かすためには、職人の確かな腕が必要なんです。

熱伝導率が低い

無垢材は他の建材と比べて、熱伝導率が低い特徴があります。

熱伝導率とは

熱伝導率とは、物体から物体へ熱が伝わる時の伝わりやすさの事です。
鉄やステンレスなどの金属に触れた時、冷たく感じ、体温が奪われるのは金属の熱伝導率が高いからに他なりません。

熱伝導率が低い無垢材は触っても体温が奪われることがなく、ほんのり温かみを感じることができます。

無垢材の熱伝導率が低い理由


木の中心部には栄養を運ぶ水の通り道として、極細かいパイプ状の組織になっている事は学校の授業で習った記憶がなんとなくありますよね。

そして、木材として加工される際には乾燥の工程を経て、パイプ状の組織内には水がなくなり、その代わりに空気が含まれるようになります。

空気は熱伝導率が低いため、木材をそのまま切り出している無垢材は熱伝導率が低いんです。
木の組織がバラバラにされ、接着剤で繋ぎ合わされている集成材は熱伝導率が無垢材と比べて高いため、触ると冷たさを感じやすい特徴があります。

このことから、天竜キャットタワーは、材料費がかかったとしてもこだわりの無垢材を使用しているんです。
見た目や心理的な部分以外でも物理的な温かみもあるキャットタワーだと自負しています!

猫の平熱は38℃と人間と比べてやや高めですので、熱伝導率が低い事による温かみをより実感し、より満足してくれるでしょう。

無垢材の様に、強度も高くて熱伝導率が低い建材はそんなに多くないんですよ!

経年による変化

前述しましたが、無垢材は本革やジーンズと同じように、使い込めば使い込むほど味が出るという魅力があります。

切り出したての無垢材は表面の凹凸がまだ粗さを残しており、無垢材と生活を始めた頃には「そのままの木材らしさ」が感じられるでしょう。
そして無垢材と生活していくと、表面の粗さが削られ徐々になめらかになっていき、独特の光沢とツヤを演出してくれるんです。

唯一無二の木材に

高い調湿性やお手入れの違いも影響して、木材自体の色も淡く変化したり濃く変化したり、「あなただけの木材色」に変化するという無垢材ならではの楽しみ方もあります。

キャットタワーにしても、フローリングや柱などの建材にしても、ずっと一緒に暮らしていくならインテリアとしても楽しみたいですよね。

傷がついても元通り

飲み物をこぼしてしまいシミが出来た際や、家具で傷をつけてしまっても、無垢材ならば研磨処理をするだけで元通りの木目調に戻せる点も魅力の一つです。

細かな木材で成型している集成材ではお気に入りの木目が変わってしまいますし、場合によっては接着剤の剥離を引き起こしてしまうこともありますので、こうはいきません。

眺めているだけでも楽しいキャットタワーって他にありますか・・・?

天竜キャットタワーはこだわりの天竜無垢材を使用

天竜キャットタワーの中板とハーリー店長(左:無塗装、右:塗装済み)

天竜キャットタワーに使われている無垢材は、静岡県浜松市が誇る天竜材(天竜スギ・天竜ヒノキ)の無垢材を使用しています。
天竜材は、一般的な木材と比べて強度が高く、木本来の天然油分が豊富という特徴がある木材です。

強度が高い事が良いのは言うまでもありませんが、油分が多い木材には以下の強みがあります。

  • 水分を弾くので汚れにくい
  • 汚れてもすぐに拭き取れる
  • お手入れや摩耗の際にツヤが出て光る

これらの特長は、無垢材の特徴と非常に相性が良いことは、想像に難くないと思います。

お手入れ×ツヤ光沢=半永久的な美しさ

まず、無垢材の特徴である「お手入れをすれば半永久的に使用できること」と相性が抜群に良いです。
木材のお手入れは、すごく簡単にざっくり言うと大なり小なり木材の表面を削る事に他なりません。

徐々に削れていく事で木材の表面は滑らかに。
そして、油分の多い天竜材は滑らかになるほどツヤが出て、宝石のように光を反射するようになるという特徴があります。

そのため、お手入れをするたびに磨きがかかり、輝度の高いツヤから木目に対する印象まで少しずつ変化していくんです。

ただでさえ木目が綺麗な無垢材なのに、それが天竜材であれば更なるツヤ・光沢を楽しめちゃう。
お手入れが必要ならば、どうせなら飼い主さんも楽しんでお手入れをしたいですよね・・・。

比較的汚れにくいキャットタワーですが、お手入れ自体が楽しくなっちゃうことも・・・!

油分の多さ×熱伝導率の低さ=超快適な温かさ

次に、無垢材の「熱伝導率の低さ」と相性が良いです。
油分の保湿・保温力についてはワセリンや保湿クリームの存在から、もはやご存知の事だと思います。

熱伝導率が低く、温度の変化が起こりづらい無垢材は一度温まるとその温かさはただでさえ持続するものです。
その上に無垢材が天竜材であれば、油分の多さからより保温能力が向上し、ずっとポカポカ温かい場所になります。

無垢材の調湿性の高さも相乗して、特に冬場は温かくてウルウルな環境で過ごすことができるんです・・・!
上下運動が好きで、爪とぎが必要。そして温かいところが好きという特性がある猫に、こんなピッタリな製品は唯一無二だと思います。

逆に夏場は周囲の湿度を下げてくれることにより不快指数を下げ、涼しさを感じさせてくれます。

以上のような特性から、そもそも天竜材は無垢のままの建材で使われるケースが多い木材なんです。

生きた木のぬくもりを感じる唯一無二のキャットタワー

無垢材の魅力を解説しましたが、長くなってしまったので要点をまとめます。

無垢材は

  • 調湿性が高く、夏は涼しく冬は温かい。
  • 熱伝導率が低く、木のぬくもりを感じられる。
  • 木目の風合いが良く、経年変化であなただけの無垢材に。

生きた木「無垢材」の魅力は、どれだけ筆を尽くしても伝えきれるものではありませんでした。
天竜材は難しいかもしれませんが、無垢材自体はホームセンターで売っていることもありますので、見て、触って、嗅いで、聞いて・・・是非実感して頂きたいものです・・・!

紹介してきたとおり、こだわり抜いた無垢材を使用した天竜キャットタワーは猫にとっても飼い主さんにとっても超快適なキャットタワーです。

私のこだわりで、猫と飼い主さんの快適で幸せな日々をお手伝いをさせて頂きたいと思います!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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