極太でノンオイル!サイザル麻ロープは爪とぎしても壊れない!

キャットタワーの爪とぎロープがすぐにボロボロになる・・・。

キャットタワーから変なにおいがする。

ロープの耐久性と独特な油臭がすることはもはや「キャットタワーの不満あるある」の一部と言ってよいでしょう。

そんな声を聞きつけてロープが壊れづらく、全く臭くない天竜キャットタワーを作りました。

今回は天竜キャットタワーに使っているロープが何故壊れづらく、何故臭くないのかを解説します。

その理由を知れば、一般的なキャットタワーのロープがどうして耐久性が低く、そして臭いのかという理由もわかると思いますので、対策の為にも是非ご覧ください。

まずはロープの定義と、何故麻ロープを使うのかを確認してみましょう。

目次

麻ロープとは

巻きつけ後のサイザル麻ロープとハーリー店長

麻ロープとは繊維ロープの一種で、麻の表皮内にある靭皮という繊維を何層にも編んだものです。

ファイバー→ヤーン→ストランド→ロープ
細い←    何本か編む    →太い

そもそも繊維ロープとは、一本一本の繊維(ファイバー)をある程度まとめて、強度を確保し「ヤーン」と呼ばれる紐状の繊維を作り、ヤーンをある程度まとめてさらに強度のある「ストランド」という紐に仕上げます。

そしてストランドをある程度の本数まとめたものがロープになるんです!

ファイバーに麻の繊維を使用することで、その繊維ロープは麻ロープだという事になりますね。

何故麻ロープをつかうのか

  • 丈夫だから
  • 安心安全だから
  • 環境を汚さないから

麻ロープは自然由来の繊維ロープでありながら高強度で吸湿・吸水性が高いため水分を含んでも傷みにくい特徴があります。
その強度は運動会で使われる綱引きやクラミングロープなどで使用されるほどです。。

繊維ロープでは、麻の他に「綿ロープ」「藁ロープ」がありますが、麻ロープと比べると耐久性に劣るのでキャットタワーで使われることはほとんどありません。

また、そのほかのロープでは合成繊維で作られた高強度の「ナイロンロープ」、プラスチックで作られた安価で軽い「ポリエステルロープ」などがあります。

これらの原料は化学繊維であるため、天竜キャットタワーでは猫の安全性、環境への配慮から使用を見送ることにしました。

天然素材にこだわっているからアレルギーや過敏症があっても安心なんです!

サイザル麻ロープの特徴

テキーラの原料にもなるリュウゼツラン

ただでさえ高い耐久力を誇る麻ロープですが、天竜キャットタワーで使っているロープはただの麻ロープではありません!
天竜キャットタワーは、他のロープとは一線を画したサイザル麻ロープを使用しています。

サイザル麻とは

原材料のサイザルアサは、実は麻の仲間ではなくリュウゼツラン科の植物です。
原産国はメキシコと推測されていますが、そのルーツは定かではない事から不思議な植物ひとつとしても知られています。

何世紀にもわたって麻と同じ繊維としての役割を担ってきたことから、「サイザルアサ」という名前が付けられました。
サイザル麻ロープの特徴は以下の通りです。

  • 柔軟性があるのに高強度
  • 調湿性が高い
  • 腐食耐性が高い

サイザル麻ロープは一般的な麻ロープと比べると柔軟性が高い事が特徴です。
そのため、一般的な麻ロープよりも摩擦に強く、猫がバリバリ爪とぎを楽しんでも壊れづらい強みがあります。

この柔軟性の高さはサイザル麻が持つ調湿性の高さが要因です。
サイザル麻の繊維は湿気を吸収すると縮み、乾燥すると伸びる性質があるため、柔軟かつ強靭なロープに仕上がります。

調湿性が高いと空間の湿度調節の役割を勝手に行ってくれるため、天竜キャットタワーの「夏は涼しく、冬は暖かい」特長を更に増幅してくれる事もサイザル麻ロープの強みです。

また、サイザル麻の繊維は天然素材でありながら、腐食耐性がとても高い特長があります。
耐久性の高さも相乗し、長い間ずっと使用する事ができるため、高級車ベンツの座席シートにも使用されている程の優秀な繊維なんです・・・!

その機能性と耐久性から、天竜キャットタワーはキャットタワー界のベンツと言っても過言ではありません(笑)

太さ10ミリの極太仕様で丈夫

天竜キャットタワーで使用しているロープの太さは直径10mmの極太仕様です!
一般的なキャットタワーに使用されている麻ロープでは細いもので4mm、太い物でも8mmの太さに設定されています。

ロープの太さは1mm変わるだけもだいぶ太さの印象が異なりますが、文章ではその差が伝えきれないので以下のような画像を用意しました。

表示環境で実際の寸法とは異なりますので比で見てください。

ご覧いただくとわかりやすいと思いますが、8mmのロープと比べると10mmのロープはかなり極太です。

ロープが太いという事はそれだけ多くの量の繊維が使用されていることにほかなりません。
繊維の量が増えるという事は繊維1本あたりにかかる負荷が分散され、傷付きづらくなるということです。

ただでさえ高強度で柔軟性のあるサイザル麻ロープが、これだけの量の繊維でこれだけの太さに編み上げられたのですから、その耐久性は他のキャットタワーでは実感できないものになります。

細いロープが巻いてあるキャットタワーはおしゃれには見えますが、本当にすぐロープが切れちゃうんですよね・・・。

ノンオイルロープ

一般的な麻ロープでは、繊維を編む際に紡績油という油を使用します。
以下の4点が紡績油を使う理由です。

  • 加工中に繊維が切れづらくするため
  • 耐久性を上げるため
  • 摩擦係数を減らして編みやすくするため
  • 静電気を抑制し、絡まりづらくするため

麻の繊維は高い強度があるとはいえ、ファイバーの状態で摩擦を受けると傷みやすい特徴があります。
そのため、潤滑油としても静電気防止のためにも紡績油を使用して編み上げるんです。

しかし、この紡績油は完成したロープに独特の油臭さを残してしまうデメリットも・・・。
一般的なキャットタワーが臭くなる大きな要因の一つは、この紡績油によるものです。

また、天竜キャットタワーに使用しているノンオイルサイザル麻ロープは名前の通り、水のみで紡績しているため油臭さが全くありません。

これもサイザル麻繊維の柔軟性と耐久性の高さが、水のみでの紡績を可能にしているんです。

繊維ロープ国内シェア40%の工場で製造されたロープ

イナバロープ「ノンオイルサイザル麻ロープ」

天竜キャットタワーに使用しているサイザル麻ロープを製造するのは、創業100年の老舗メーカー稲葉製綱株式会社。

通称をイナバロープとし、天然繊維のロープはもちろん、合繊ロープまで幅広く取り扱っている日本のロープ業界のパイオニア的な会社です。

イナバロープが本社や工場を置くのは繊維工業の一大産地である愛知県蒲郡市(がまごおり)。
蒲郡市は日本で生産されている繊維ロープの約40%を産出している工業都市として広く知られています。

天竜キャットタワーのパーツは全て国産の物を使用しているため、高品質かつ、透明性の高いキャットタワーです。
その重要なパーツのひとつであるロープにこだわった結果、創業100年のロープのプロが作るノンオイルサイザル麻ロープにたどり着きました。

だから、天竜キャットタワーはパーツ毎に生産者の顔がわかる、安心安全なキャットタワーに仕上がっているんです。

稲葉製綱所「イナバロープ」のリンクはこちら

蒲郡市「工業」のリンクはこちら

まとめ|天竜キャットタワーは国産極太サイザル麻ロープを使用

天竜キャットタワーでは、愛知県蒲郡市の工場で生産されている国産の極太サイザル麻ロープを使用しています。

サイザル麻の柔軟性は摩擦に強く、それを極太のロープに仕上げているため、猫ちゃんが思いっきり爪とぎをしても壊れません!

また、ロープを編む際に油を使っていないので、一般的なキャットタワーによくみられる油臭とも無縁なんです。

猫ちゃんのストレスフリーで快適な生活のために設置したキャットタワーが、臭いうえにすぐ壊れるのは悲しいですよね・・・。
壊れてしまったらメンテナンスにお金がかかり、また新規で油臭がする製品が届きます。

天竜キャットタワーは相場から見ると若干高価な製品かもしれませんが、その唯一無二の使用感と、ロープや中板が壊れにくいことを考えると「安物買いの銭失い」にはならない製品に仕上がっています。

今回は一般的なキャットでは「壊れやすいパーツ筆頭」のロープについて解説しました。
天竜キャットタワーはそんなロープでさえも壊れづらいので、猫も飼い主さんも快適な生活を送って頂けると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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