猫の鳴き声にはいろいろな意味がありますが、鳴き声がいつもと違うと思うことはありませんか?
実はそれ、病気のサインかもしれません。
猫にはさまざまな鳴き声があり、飼い主さん自身が猫の鳴き声をすべて判断するのは難しいですが、どういう鳴き声のときは注意すべきかを知っておくことは大切です。
そこで今回は、いつもと違う猫の鳴き声についてご紹介します。
猫の鳴き声が変わる原因
まずは、猫の鳴き声が変わる原因を知っておきましょう。
発情期
猫の発情期は日照時間の長い春から秋にかけてというのが一般的ですが、室内飼いをされている猫の場合は電気の光の影響を受けることもあるため、季節に関係なく発情期がくることも。
発情期がくると大きな声で鳴いたり、今まで聞いたことのないような鳴き声を出すこともあります。
老化のため
猫の老化は個体差もありますが、7歳くらいを境に徐々に声が変わり鳴き方が変化してきます。
猫の鳴き声はホルモンの影響もあるため、避妊・去勢手術をしていない猫では鳴き声の変化がわかりやすいでしょう。
病気
猫の病気が原因で、いつもと違う鳴き声を出していることもあるので注意が必要です。
動くと鳴く、触られると鳴くなどであれば、どこかに体の痛みを感じていることが考えられますが、そうでなければ何らかの病気を抱えている可能性があります。
猫のこんな鳴き声には注意!
では、どんな鳴き声が病気のサインであると考えられるのでしょうか。
声が出ない・鳴き声がかすれている
猫の鳴き声がかすれていたり、鳴こうとしても声が出ない場合は喉に炎症を起こしている可能性があります。
長時間にわたって鳴き続けたり、感染症などが原因ですが、喉の炎症をそのままにしておくと炎症を悪化させて痛みを伴うことにもなりかねません。
唸るように鳴く
猫が排尿時に唸るように鳴く場合は、尿石症や膀胱炎などになっている可能性があります。
痛みによって震えたりうずくまることもあるため、猫がどんな状況で鳴いているのかをよく観察するようにしましょう。
急に鳴くようになった場合は?
猫の鳴き声に変化は感じられなくても、急に鳴くようになった場合も注意が必要です。
急に鳴くようになって異常な行動が見られる
猫の脳に何らかの障害が起きると、急に鳴くようになったり異常な行動が見られるようになります。
また、老猫であれば認知症の可能性も。脳の障害は脳炎や脳腫瘍、脳神経系などさまざまなことが考えられますが、今までと異なる行動や明らかに様子がおかしい行動が見られる場合は動物病院を受診してください。
急に鳴くようになって行動が活発になった
猫のホルモン分泌の異常によって、急に鳴くようになったり活発に行動することがあります。
老猫に多く見られるホルモンの病気「甲状腺機能亢進症」ですが、きちんと治療を行わなければ命に係わることも。
活発に動き回って元気だから大丈夫と油断せず、動物病院を受診するようにしてください。
まとめ|猫の鳴き声が違うときは注意しよう!
今回は、いつもと違う猫の鳴き声についてご紹介しました。
猫は言葉を話すことができないため、鳴いて伝えてくれています。
そこには助けを求める「SOS」であったり、病気のサインであることもあるため、猫の鳴き声だけでなく普段から猫の様子をよく観察するようにしましょう。
そして、いつもと何かが違うと感じたときは、ためらわずに動物病院を受診してくださいね。