愛猫にはいつまでも元気で健康に過ごして欲しい…。飼い主さんであれば、誰もがそう望むことではないでしょうか。
最近では猫に対する健康意識も高まり、手作りご飯やキャットフードなど猫の食事にも目が向けられています。
しかし、実際猫に与えるのは手作りご飯とキャットフードはどちらが健康にいいのでしょうか?
そこで今回は、手作りご飯とキャットフードのメリットデメリットをご紹介します。
猫の手作りご飯のメリット・デメリット
粗悪な原材料や危険な添加物の入ったキャットフードよりも手作りご飯のほうが安心できる、と愛猫に手作りご飯を作る飼い主さんも少なくありません。
確かに手作りご飯なら原材料や添加物の心配は減りますが、手作りご飯にもメリットやデメリットがあります。
メリット
- 食材を自分で選べて安心
- 猫の好きなものを使用してあげられる
- 猫の体調に合わせられる
- 水分補給のサポートになる
- 食いつきが期待できる
猫の手作りご飯のメリットは、食材選びや調理方法などすべて自分が行うため、安全なご飯を猫に作ってあげられることでしょう。
体調によって食材や調理方法を変えることができたり、食欲が落ちた猫の食いつきが期待できたりといったことも手作りご飯ならではのメリットです。
デメリット
- 猫に必要な栄養基準が満たせない
- 年齢や体調に合わせて栄養バランスを変更する必要がある
- サプリメントが必要
- 時間や手間がかかる
- 飼い主さんの入院や災害時などでは用意することが難しくなる
猫の手作りご飯のデメリットは、手作りご飯だけでは栄養基準を満たすことができないことです。
猫の手作りご飯が注目され始めたのは近年ですが、2014年に犬の手作りご飯についてイギリスで調査を行ったところ、多くのの犬に栄養が足りていないことがわかっています。
猫での調査は行われていませんが、ペット先進国であるイギリスの飼い主さんでさえ完璧な手作りご飯を作るのは難しいことがわかります。
毎日愛猫に手作りご飯を与えたいという飼い主さんは、猫の栄養学をしっかり学ぶか、たまのご馳走や調子が悪いときだけなどにとどめておくなど、猫の健康に害のない範囲で手作りご飯を与えるようにしましょう。
ケンブリッジ大学出版「犬の栄養管理のための自家製飼料における飼い主の認識調査」はこちら
キャットフードのメリット・デメリット
手作りご飯は栄養バランスが難しいしキャットフードなら猫に必要な栄養が入っていて安心できると、キャットフードを選ぶ飼い主さんも多いでしょう。
確かにキャットフードは猫が1日に必要な栄養を考えて作られていますが、キャットフードにもメリットやデメリットがあります。
メリット
- 猫が1日に必要な栄養素が含まれている
- 手軽で簡単
- いろいろな種類のキャットフードがあるので選びやすい
猫にキャットフードを与えるメリットは、猫が必要な栄養素を飼い主さん自身が調べて計算する必要はなく、手軽に与えることができることです。
さまざまな種類のキャットフードが販売されているため、愛猫に合ったキャットフードを選びやすいこともメリットですね。
デメリット
- 毎日同じ味だと飽きてしまうことがある
- 総合栄養食を選ばなければ栄養が偏る
- 添加物が多いキャットフードは猫の体に負担がかかる
猫にキャットフードを与えるデメリットは、きちんと総合栄養食を選んであげなければ栄養が偏ってしまうことや、毎日同じキャットフードで飽きて食べなくなってしまうことがあることです。
また、粗悪な原材料を使用していたり添加物がたくさん使用されていたりと猫の体に負担がかかるためキャットフードを選ぶときには十分に注意しなければいけません。
まとめ|愛猫に合ったごはんをあげよう!
今回は、手作りご飯とキャットフードのメリットやデメリットをそれぞれ紹介しました。
猫にしてみれば、美味しいご飯であれば手作りご飯でもキャットフードでもどちらでもいいというのが本音ではないでしょうか。
しかし、猫の健康を考え、しっかり栄養の摂れるご飯を用意してあげることが大切です。
手作りご飯とキャットフードのメリットやデメリットをよく理解して、どちらのご飯も上手に活用してくださいね。