普段何気なく手にしている猫用フード。店舗にズラリと並んでいると、どれを選んでいいかわからなくなりますね。
とりあえずテレビCMで目にしたものや、パッケージの写真やデザインで選んでしまう人もいるでしょう。
でもちょっと待って!パッケージの見方がわかれば、選ぶフードやおやつも変わってくるかもしれません。
大切な愛猫が口にするものだからこそ、しっかり選んであげましょう。
猫用フードのパッケージの見方!
2009年の「ペットフード安全法」の施行により、ペットフードのパッケージには「名称」「賞味期限」「原材料名」「原産国名」「事業者名及び住所」の記載が義務化となりました。
「給与方法」「成分」「内容量」「目的」は自主規制ですが、ほとんどのメーカーが記載しています。
原材料名の見方
原材料名には、使用した原材料や添加物がすべて記載されています。
しかし、原材料そのものに含まれる添加物についての表示は任意のため、書かれていないこともあります。
成分表の見方
- 粗タンパク質
- 粗脂肪
- 粗繊維
- 灰分
- 水分
成分表には上記5つの成分含有量が%で記載されています。これは成分保証分析値となり、「粗」とついたものは、「おおよそ」の数字になります。
パッケージをチェックする際のポイント!
実際に猫用フードのパッケージを見ながらチェックしてみましょう。
原材料の順番
(画像)ヒルズサイエンス・ダイエットPRO健康ガード避妊・去勢後~
原材料が書かれている順番は、使用されている原材料が多い順です。
「ヒルズサイエンス・ダイエットPRO健康ガード避妊・去勢後~」では、一番最初に「米」が書かれているため、主原料は米となります。
次いでコーングルテンも炭水化物。残念ながらチキンは3番目の表記のため、炭水化物のほうが多いフードです。
猫には良質なタンパク質が不可欠なため、一番最初の記載が肉や魚であるものを選んであげましょう。
添加物の有無もチェック
こちらのフードにも添加物は使用されていますが、猫の健康を害するとまでは言えない添加物なので、安心しても大丈夫でしょう。
猫に好ましくない添加物は以下のものです。健康被害を起こすこともあるため、現在猫に与えているフードやおやつの原材料をチェックしてみてくださいね。
【猫に好ましくない添加物】
プロピレングリコール / 亜硝酸ナトリウム / ソルビン酸カリウム / エトキシン / BHA / BHT / グリシリジン / アンモニエート / 着色料の赤色・青色
猫用フードのパッケージで注意することも!
販売されているものは安全…という安全神話は猫用フードには通用しません。なぜなら、ペットフードはあくまでも「雑貨」扱いになるからです。
パッケージの原材料のチェックは大切ですが、それ以外にも注意することが!
国産と書いてあっても国産じゃないことも
パッケージに「国産」と書いてあったら、何となく安心しますよね。
しかし、最終加工をした場所を記載しているだけなので、原材料が国産とは限りません。
親切なメーカーではメーカーのHPに原材料の産地を載せていたりするため、気になる人はチェックしてみましょう。
賞味期限が長すぎるものは気を付けて!
猫用フードには、ドライフードや半生フード、レトルトや缶詰などのウェットフードなど、さまざまな種類があります。
レトルトフードや缶詰などは2~3年の賞味期限になっていても不思議ではありませんが、ドライフードや半生フードで1年以上のものは注意が必要です。
パッケージ自体に長期保存ができる工夫をしている場合もありますが、人工保存料や防腐剤を使用している場合も。原材料のチェックをしっかり行いましょう。
まとめ|愛猫のためにもフードのパッケージはチェックしよう!
今回は、猫用フードのパッケージの見方についてご紹介しました。
「食」が健康を作るとも言うくらい、フードの内容はとても大切です。
もちろん、人工添加物がたっぷり使用されたフードを食べ続けても元気で長生きする猫もいるように、個体差があるため猫にどんな影響が出るかは誰にもわかりません。
しかし、できれば猫の健康リスクは負いたくないものです。
パッケージの見方を知るだけでフードに限らずおやつの選び方も変わってくるので、愛猫のためにもしっかり覚えておいてくださいね。