猫は1日の半分以上を寝て過ごす生きものです。
そんな猫も寝不足になることはあり、寝不足はさまざまな悪影響を及ぼします。
猫が寝不足になるとどのような症状が現れるのでしょうか。また、どうして猫が寝不足になってしまうのでしょうか。
そこで今回は、猫が寝不足になると起こり得るリスクや症状、原因についてご紹介します。
猫が寝不足になると起こること
猫が寝不足になると、猫の体にはどのようなことが起こるのでしょうか。
病気
猫は寝不足によって体調を崩しやすくなります。
また、体力が十分に回復できないため、免疫力が低下して病気のリスクが高まります。
ストレス
猫はストレスに弱い生きものです。
そのため、寝不足になってしまうとストレスが溜まり、自傷行為を行ってしまうこともあります。
子猫の成長を阻害
子猫の時期は、1日のほとんどを寝て過ごします。
これは、寝ている間に成長ホルモンが分泌されるためです。
しかし、寝不足になって十分な睡眠を取ることができないと、成長ホルモンが分泌されないため、子猫の成長に悪影響を及ぼします。
猫が寝不足なときの症状は?
猫が寝不足になるとさまざまな悪影響を及ぼしますが、猫が寝不足なときはどのような症状が現れるのでしょうか。
ボーっとする
人間でも、寝不足になると集中力がなくなりボーっとしてしまうことがありますね。
猫も同様に寝不足になるとボーっとすることがあります。
食欲不振
猫の食欲不振は病気などの症状でも見られますが、寝不足でも見られる症状です。
寝不足によって「眠い」という気持ちのほうが強く、食事どころではなくなっている状態ですが、寝不足から食欲不振なのか、病気で食欲不振なのか飼い主さんが判断するのは難しいため、食欲不振の症状が見られたときは動物病院を受診しましょう。
問題行動
猫がいつも以上に鳴いたり、攻撃的になる、グルーミングばかりしている、グルーミングをまったくしなくなるといった症状が見られた場合は、寝不足によるストレスで問題行動をしている可能性があります。
猫が寝不足になる原因
そもそも、猫が寝不足になる原因とはどのようなことがあるのでしょうか。睡眠は猫にとっても大切なことなので、寝不足にさせないためにも原因を知っておきましょう。
うるさい
猫が過ごす場所はうるさくないですか?
猫の聴覚は優れているため、人間にとって些細な音でも猫にとってはうるさく感じ、ゆっくり眠ることができないと寝不足になってしまうことがあります。
邪魔される
猫が寝ているときに邪魔をしていないですか?
愛猫がスヤスヤと眠る姿は愛らしく、ついついちょっかいを出したくなってしまう飼い主さんは少なくありません。
しかし、猫にしてみれば大迷惑。何度も睡眠を邪魔されてしまうと、邪魔されることを警戒して眠くても無理して起きていることで寝不足になってしまいます。
寝る場所がない
猫が落ち着いて休める場所はありますか?
愛猫のためにベッドを用意していても、猫が安心できる場所に置いてあげなければ何の意味もありません。
猫はこだわりが強い生きもののため、猫の好きな場所に寝る場所を用意してあげましょう。
病気
猫は何かの病気にかかっていませんか?
猫が寝不足になる原因が病気ということもあります。
考えられる病気は、寄生虫感染や猫風邪、胃腸炎、膀胱炎、甲状腺機能亢進症、腎不全などさまざまです。
猫の様子をよく観察し、いつもと様子がおかしい、体調不良の症状が見られるといったときは動物病院を受診してください。
まとめ|猫が寝不足にならないように気をつけてあげよう
今回は、猫が寝不足になると起こり得るリスクや症状、寝不足になる原因についてご紹介しました。
人間でも寝不足になるとさまざまな悪影響があるように、猫にとっても寝不足は大敵です。
猫の寝不足の症状を見逃さず、寝不足になってしまったときは獣医師に相談してきちんと対処してあげましょう。
また、愛猫に安眠してもらえるように、寝不足にならないようにも気をつけてあげてくださいね。